show

show はこれから示すことを宣言するタクティクです。

show は、ゴールが特定の命題に等しいかどうかチェックします。show P と書くと、ゴールの中に ⊢ P が存在しないときにエラーになり、存在すればそれをメインのゴールにします。たとえば、証明中にこれから示すべきことを明示し、コードを読みやすくする目的で使うことができます。

variable (P Q : Prop)

example (hP : P) (hQ : Q) : P ∧ Q := by
  constructor
  · show P
    exact hP
  · show Q
    exact hQ

ゴールを定義上等しい命題に変形するために使用することもできます。

def factorial : Nat → Nat
  | 0 => 1
  | n + 1 => (n + 1) * factorial n

example : factorial 3 = 6 := by
  -- 定義上等しいのでゴールを変形できる
  show 3 * factorial 2 = 6

  -- 定義上等しいのでゴールを変形できる
  show 3 * (2 * factorial 1) = 6

  rfl

show タクティクとよく似た構文を持つものに、show .. from 構文があります。