match .. with
match .. with
は、パターンマッチ(pattern match) に使用されます。
基本的な使い方
コンストラクタによるパターンマッチ
典型的な使用場面は、帰納型 T
の項は必ずその有限個のコンストラクタの項のどれかに由来するので、そのどれであるかによって場合分けをしたいときです。
def List.myHead? {α : Type} (xs : List α) : Option α :=
match xs with
| [] => none
| x :: _ => some x
#guard [1, 2, 3].myHead? = some 1
/-- 階乗関数。 -/
def Nat.fatorial (n : Nat) : Nat :=
match n with
| 0 => 1
| m + 1 => (m + 1) * fatorial m
#guard Nat.fatorial 4 = 1 * 2 * 3 * 4
パターンマッチの |
に続くのはコンストラクタの像または、コンストラクタの像に展開される式である必要があります。この挙動を変更して任意の関数を使いたい場合、[match_pattern]
属性の使用を検討してください。
無名コンストラクタによるパターンマッチ
match .. with
構文はある程度賢く、無名コンストラクタを展開したりすることができます。
/-- 正の自然数 -/
abbrev Pos := { x : Nat // x > 0 }
/-- 正の自然数に対する階乗関数 -/
def Pos.factorial (n : Pos) : Nat :=
match n with
| ⟨1, _⟩ => 1
| ⟨m + 2, h⟩ => (m + 2) * factorial ⟨m + 1, by omega⟩
#guard Pos.factorial ⟨4, by omega⟩ = 1 * 2 * 3 * 4
パターンマッチのネスト
パターンマッチはネストさせることができます。以下の例では String
を List Char
に分解した後、List
を更に []
と ::
に分解しています。
def String.myLength (s : String) : Nat :=
match s with
| ⟨[]⟩ => 0
| ⟨c :: cs⟩ => 1 + myLength ⟨cs⟩
#guard "Hello, Lean!".myLength = 12
マッチ結果の証明を取得する
x : T
についてパターンマッチしてコンストラクタ cons
の枝に入った時、x
が cons
に由来するという証明を取得したいことがあります。このとき、match h : x with
という構文を使用すると、h
にその証明が格納されます。
def List.myTail {α : Type} (l : List α) : List α :=
match h : l with
| [] => []
| x :: xs => by
-- `l` が `x :: xs` という形をしていることの証明が取得できている
guard_hyp h : l = x :: xs
exact xs